最近のお歳暮の相場とは?効果的な選び方とお返しの仕方
お歳暮って何?
お歳暮とは、年の暮れの年末という
歳暮=(さいぼ。せいぼ)という意味の言葉です。
日本では昔から、年の暮れに
「歳暮の礼」といって、
新年にご先祖の霊をお迎えするためのお供物を、
実家や本家に持って行ったり、
お世話になった人に対して、歳暮周りという
感謝のご挨拶周りをする年中行事がありました。
昔は、12月20日から30日の間に
お歳暮の品物を先方に直接持参するのが
礼儀とされていましたが、
現在では、12月上旬から12月20日くらいまでに
百貨店などから先方へお歳暮の品物を直送してもらうのが
一般的となっています。
お歳暮とお中元の違いとは?
お歳暮とは、
本家のご先祖への新年のお供え物という意味や
日頃お世話になっている人へ、
1年の感謝の気持ちを込めて品物を贈るという
意味があります。
お中元とは、
暦上の区切りの中元の7月15日に、
無事に半年間暮らせたことを感謝して、
ご祖先の霊を供養をするという中国の風習が
日本に伝わったもので、
両親や目上の人やお世話になっている人に
贈り物をするという習慣に変わっていったものです。
お歳暮の相場はいくら?
一般的なお歳暮の金額の相場は、
3,000~5,000円くらいです。
価格帯は、お中元より1,000円ほど
高めの品物が好まれているようです。
普段、その方にお世話になっている度合いと、
前年に贈ったのでれあれば同等の金額になるように
贈り物の値段を決めます。
贈る物の内容は、
相手が、両親や親族、
会社の上司や先輩など、
人生の先輩にあたる人であれば、
ビール・ハム・お菓子などが無難です。
しかし相手が、
お酒は飲まない・お肉も甘いものも苦手という場合は、
何を贈ればいいのか悩みます。
悩んだからといって、
カタログギフトや商品券を目上の方に贈るのは
失礼にあたるので注意しましょう。
石鹸や洗剤などの日用消耗品を贈るのが喜ばれますが、
香りのあるものは使う人の好みが出るので、
予め何を好んで使っているかをリサーチしておく必要があります。
しょっちゅうお宅に出入りできるような関係であれば
さりげなく相手の好みを調べやすいですが、
それが出来ない場合は、お米が良いでしょう。
お米を選ぶメリットとは?
- ほとんどの人が食べる
- 日持ちがする
- 重たいので良い物を貰った感じがする
-
質・量によって価格帯が様々あり、
家族構成によって調整できる -
一度で食べきれるものではないので、
食べる度に思い出してもらえる(かもしれない)
お歳暮は、一度贈ったら、
毎年贈るのが基本です。
お世話になっている間は、
基本的に急に値段を下げたり、
贈らなくなったりすることは
ありません。
毎年同じ時期に同じ物を贈るのが
贈り手も楽で、尚且つ相手の印象にも残って
円満な関係を築くことにも繋がります。
お歳暮のお返しって必要?お礼状は?
お歳暮は、基本的にお返しは必要ありません。
もし、お歳暮が届いたらすぐに、
電話でお礼を伝えて、
お礼状を送りましょう。
お礼状は、
ハガキかメッセージカードで
郵送するのが良いでしょう。
お礼状の書き方は、
親しい親族や友人の場合には、
「拝啓・敬具」などはいらないので
まずはお礼の気落ちから書きます。
○○様
このたびは、心温まる○○をお贈りいただき、ありがとうございました。
いつも細やかなお心くばり、恐縮に存じます。家族ともども大変喜んでおります。
もし、会社関係などの取引先であれば、
拝啓 師走の候、ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。
さて、このたびはお心尽くしのお歳暮の品をお贈りいただき、
誠にありがとうございました。
この場合は、文章の最後に敬具を付けます。
もし、お返しを送る場合には、
年末の忙しい時期よりも、
年が明けてから「寒中御見舞」として
贈るのが良いでしょう。
お礼状の最後は、
先方の体調を気遣う言葉や、
発展を祈る言葉などを書いて
締めくくりますが、
もし、来年以降お歳暮は遠慮したいという
気持ちがあれば、
今回は謹んで拝受させていただきますが、
今後はどうぞこのようなお気遣い無きようお願い申し上げます。
という文章を添えるのも良いでしょう。
お歳暮は、普段お世話になっていても
なかなかお返しが出来ない方へ
お礼をする良い機会となります。
ただ関係があるからといって、
金銭的にも、物品的にも、労力的にも
何もお世話になっていない人には
贈る必要がないので、
この機会に改めて確認してみるのもいいでしょう。
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